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はたらく投資家

サラリーマン生活に疲れきっている投資家が奮闘する日記(ポロリはないよ)

その昔、ベーシックインカムを導入した国があった ~はたらかない国の末路~

皆さんはご存知でしょうか。

ベーシックインカムとは、政府が国民に対し、生活するうえで必要となる最低限必要な現金を無条件で支給するという夢のような制度です。複雑な社会保障制度のの現金一本化による行政のスリム化などを目的として導入が検討されているようですが、労働者の働く意欲が減退するなどのデメリットもあるため導入に否定的な人も多いとのことなのです。

さて、現在フィンランドやスイスでベーシックインカムの導入が議論されていますが、世界に先駆けてというより昔、ベーシックインカムを導入した国がありました。ナウル共和国(以下ナウル)という国です。

 

 

ナウルについて

ナウルは、ベーシックインカムを導入するのみではなく、所得税や消費税がない完全なる無税国家として栄えました。医療や教育の負担もゼロでした。さらに1980年代には国民一人当たりのGNPが日本の倍、アメリカ以上という裕福な暮らしができていました。フェラーリやベンツなどの高級車を乗り回し、食事は3食高級料理店で済ませる。そんな生活ができていました。

・・・なぜ、そのような暮らしができていたかというとナウルには、アホウドリをはじめとする海鳥の糞が堆積してできたリン鉱石があり、それを採掘し生計を立てていたからです。リン鉱石の採掘を外国人労働者に任せ、政府職員を除くほぼすべての国民は全く働いていなかったのです。しかし、その生活は長くは続きませんでした。

 

ナウルの今

1989年ごろからリン鉱石の採掘量が減少し、現在はナウルは採掘できるリン鉱石はほぼ枯渇しています。最盛期の輸出量200万トンから現在は数千トンまで減少しています。2003年には失業率が90%、さらに従業している10%のうち95%は公務員として働いているというなんとも奇妙なことに。出歩けば日中からお散歩している人。働いてお金を稼ぐことを知らない人が日々のんびりと生活しているようです。

 

雑感

個人的には、ベーシックインカムほしいなあと思います。働きたくないでござる!!!

ただ、この制度って、単純に日本人のお金が無条件で増えるだけじゃなくて、働いている人から所得移転がされているだけですよね。税金や国が行った事業により得た利益を再分配しているだけということです。ということは、税金を払う額が少ない人、つまり、働かない人(定年退職された方やニートなど)にメリットのある制度だといえます(今の社会保障全般そうなんですが)。

 

この制度が現行の社会保障と違うのは現金という形でどのようなものにでも使えるということです。パチンカーになってもいいし、今話題の違法カジノに行って散財してもいいし。お金が無くなっても医療費は3割じゃなくて全額負担、自腹でお願いしますね。違うところにお金を使った人は、自己責任ですよ、というような制度です。お金を使い果たしてさらに困窮するかもしれません。また、働かない人も出てくるでしょう。将来的に貰えるお金が保証されるのであれば額にもよりますが、私も働くのを辞めると思います。

 

もしベーシックインカムが実現すればやりたくない仕事を無理にしなくてもいいという点で、いい良い制度だとは思うのです。しかし、導入を議論するときには、その財源はどこから出ているのかその財源は永劫的に続くものなのかを考えなければならないんじゃないかと思います。また、働いている人の気持ちをそぐような制度設計は言語道断だと思います。継続的なベーシックインカムを望んでおります。