はたらく投資家

サラリーマン生活に疲れきっている投資家が奮闘する日記(ポロリはないよ)

奨学金は繰上返済すべきか ~金利について考えよう~

こんばんは。

 

奨学金、借りている方って多いですよね。

私は独立行政法人日本学生支援機構 - JASSOから大学2年生のころから月8万円ぐらいの奨学金をうけていました。現在はその奨学金を返済している途中です。まだ、借入残高が230万円ぐらいあります。毎月の返済額は15,000円ぐらい。あと10年間で完済できる予定です。ん~長い!

でも知っていましたか?奨学金って長く借りることができるほどお得なんですよ。

なぜなら、長く借りることができるということはそれだけ奨学金返還に対する猶予があるということだからです。つまり短い期間しか借りられない人と比べて、借りる人の権利が強いということですね。

 

ちなみに、かなり優しい貸出である奨学金を延滞している人は5%ということで、なかなか多いみたいですね。延滞者のうち、貸与前に奨学金に返還義務があることを知っていたものは55%でであり、過半数が返還義務を知らないまま奨学金を受けていたという調査結果があります。奨学金を借りて返せない人の割合はその背景には親など本人以外が奨学金の申込書類を作成しており、本人が主体的に調べて奨学金を借りているわけではないことがあげられるのですが、それにしてもそんな割合で知らないとは・・・恐ろしいですね。ちなみに私も、申し込む前に説明を受けるまでは奨学金は返さなくていいものだと思っていました。特待生みたいな人に返還義務なしで資金を投資してくれる、そんな制度だと思っていました。名前が悪いという議論をときどき聞きますが、まさにその通りだと思います。学生ローンとかそういう借入であるということがはっきりとわかるような名称にすべきでしょう。

 

 

・・・さて、私の考えはここまでにしておいて今日は、奨学金を早期に繰上げ返済して返すべきか、それとも繰上げ返済はせずに返済計画通りに返済していくべきかどうか悩まれている方がいらっしゃるかとおもいます。私がアドバイスするのであれば奨学金は繰上げ返済してはいけない、ということです。その理由は大きく分けて3点あります。

 

1.投資用のお金を貯めるために繰上げ返済すべきではない

日本の株式のPERをご存知でしょうか。PERというのは、企業の株価が純利益の何倍かということを示す指標です。純利益というのは株主に帰属する利益のことです。このPERは日本の株では割高なときで平均して17倍程度です。PERが17倍の銘柄があるとすると、株価÷17=純利益の計算式が成り立ちます。この純利益なのですが、純利益が増えると株式の価値があがります。したがって、複利計算で年間に1÷17=5.8%程度は価値が増えていくという計算になります。もちろん、株式は景気によって上がり下がりがあるのでとてもリスクのあるものですが、平均すると5.8%ものリターンを得られる可能性があるものであるということを覚えておきましょう。

また債券投資でも、クラウドファンディングでもいまは利回り2%ぐらいの商品なんてゴロゴロしていますよね。もちろん超優良企業の債券はそんな利回りが高くないですがある程度信用リスクのあるところ(でも破たんまではしないだろうところ)はたくさんあります。

一方で奨学金の利率はどうでしょうか。現在の利率を見ると、平成27年3月に貸与が終了した方の返済利率は、から固定利率で0.16%.利率見直し方式で0.1%です。低いッ!なんて良心的なんだろう。金利が低いので有名な住宅ローンですら0.5%ぐらいが最優遇金利ですよね。それを考えるとものすごいです。

それで、なにがいいたいかというと、奨学金を繰上げ返済するぐらいなら、株式投資や債券投資、クラウドファンディング、あるいは自己投資でもしましょうよ、という話です。繰上げ返済するなんてもったいない。

 

2.日々の生活費・その他不測の事態に対応するために繰上げ返済すべきではない

生活費って経常的にかかる光熱水道費・食費のほかにスーツ代とか突発的にかかる費用がありますよね。もしも繰上げ返済をしてお金のない状態で不測の事態が生じた場合どうでしょうか。親にお金を借りる?それとも友達に?消費者金融で借りる?カードローンで借りる?

やめましょう。お金の貸し借りはトラブルの元ですし、消費者金融やカードローンは利率が高すぎます。

繰上げ返済によりそんなリスクを負うぐらいなら、手元に流動性の資金を置いておいていつでも換金できるようにしておいたほうが良いです。もちろん、繰上げ返済をしても手元に流動性資金があるという方もいると思います。その人はその道を突き進みましょう。ただ、繰上げ返済することにより自分の持っているお金をオーバーする費用が発生してしまう可能性を高くしていることは認識しておきましょう。

 

3.他のローンの頭金にするために繰上げ返済すべきではない

まず、奨学金の利率は住宅ローンやその他のローンの利率よりも低いです。その状態で住宅ローンを借りるとしましょう。奨学金を繰上げ返済していなかった人は当然、繰上げ返済していた人よりも手持ちの資金が多いですよね。したがって、繰上げ返済していなかった人は住宅ローンの頭金を繰上げ返済していた人よりも多く出すことができます。住宅ローンの頭金を多く出すということは、住宅ローンの借入額がより少なくてすむということです。すると、住宅ローンで毎月支払う返済額(利息)も必然的に小さくなります。奨学金を繰上げ返済する場合と比べると、住宅ローンの利率のほうが高いので、手持ちのお金で繰上げ返済するよりも、住宅ローンの頭金を充当するほうが経済的な合理性がありますね。

したがって、奨学金を繰上げ返済するよりもほかのローンの頭金にするほうが賢いお金の使い方といえるでしょう。

 

最後に

そもそも奨学金は、経済的理由で修学が困難な優れた学生に学資の貸与を行い、また、経済・社会情勢等を踏まえ、学生等が安心して学べるよう、「貸与」または「給付」する制度です。

繰上げ返済することは一つの選択肢だとは思いますが、学生を卒業し、社会人になっても学ぶことはたくさんあります。学びにはお金もかかってくるでしょう。学びにかけるお金を減らしてまで奨学金を繰上げ返済してしまうなんて、なんかもったいないです。奨学金をわざわざ借りたのならばそれを社会人になっても有効活用しましょう。それが本来の目的に沿った使い方なのではないでしょうか。